子供のことを真剣に考えるあまり、つい感情的になったり、口うるさく怒ったりしてしまいませんか?
自分では、躾の一環として指摘しているつもりでも、子供にとってはどう感じているでしょうか。
イライラした感情をそのままぶつける「怒る」と、子供の躾としての「叱る」のでは全く違うのです。
今回は、その違いを再度確認し、上手なしかり方の方法を考えていきたいと思います。
多くの書籍でも紹介されているけど、もう一度「怒る」と「叱る」の違いを確認してみてね。
また、躾としての効果的な叱り方についてもご紹介するから参考にしてみてね。
「怒る」と「叱る」の違いとは何か?
一般的に両者の違いは次のように示されています。
- 「怒る」とは、怒り手の感情を外に爆発させること
- 「叱る」とは、相手によりよい方法を教示すること
似ているようですが、やっぱり違う事がわかってもらえると思います。
「怒る」のは親の不満を解消させるための行為、「叱る」は子供の将来良くしようとする行為と言えるのではないでしょうか。
私自身も、この記事を書いていて「耳が痛いな」と感じるところが多いです。
自分では「叱った」つもりでも後々思い返してみると「怒って」しまったと後悔する事がしばしばあります。
人間ですから、完璧には出来ない事が当たり前ですが、「叱る」と「怒る」の違いを知識として理解して少しでも良い方向に利用していきましょう!
▼ この方のように悩むのが普通ですよ💦 ▼
怒ることは多くの弊害がある事を知ろう
子供に限らず誰でも、怒られれば険悪で嫌な気持ちになりますよね。その場だけ嫌な感じがするだけなら良いのですが、後々まで影響が残ってしまう事は大きな問題です。
怒られたときに子供達は次のような影響を受けてしまう場合があります。
- 感情的にでる否定語が、子どもの個性や自信を否定することになる
- その感情的な対処法を学んで正しいと思ってしまう
- 怒られたマイナスのイメージを植え付けられ、自由に表現できなくなる
このような影響を受けてしまうとどうなるでしょうか?
- 親が大声で怒鳴ると、子どもは「そうか、困ったときは怒鳴ればいいんだ」
- 親が叩くと、子どもは「そうか、困ったときは叩けばいいんだ」
と学んでしまわないでしょうか。
これが、学校生活などの日常で行われてしまうと友人関係に問題が起こるのは簡単に想像できますよね。
叱る時には、大声を出したり強い言葉を使う必要はない
叱るのは相手により良い方法を教示する事です。つまり、『本当はどうすれば良かったのか?』考えさせれば良いのです。
この為には、大声を出しで怒鳴ったり強い言葉で怒る必要は必ずしもありませんよね。
▼ 大声出しても解決できない事も多いですよね ▼
子供を叱る場面というのは、親の問題解決能力を子供にも伝えられる場面です。
是非、これからの人生でお手本になる対処法を示してあげてくださいね。
言葉ではわかっていても、ついつい感情的に怒ってしまうこともあるよね。
とにかく大きな声を出す必要はないから、まずそこから気をつけてみてね。
正しい叱り方とはどういうものなのか?
怒る事と叱る事がわかっても、実際に叱るとなるとどうやっていいのかわからない方も多いのが実情です。
ここでは、正しい叱り方のポイントについて紹介していきたいと思います。
叱るときに気を付けたいポイント
ポイント① 事柄は現在に絞ろう
良く耳にするのが、「いつもあなたはダメなのよ」「何回同じことを言わせるの」と現在起こった事と過去の事象を併せて怒っている言葉です。
極めつけは、『こういってもきっとまた同じ事するわよ』と未来まで否定してしまいます。
このような言葉では、今叱りたい事以外にも子供の自信を否定してしまうことになりかねません。
そこで、叱る時には今現在に絞って伝えましょう。
ポイント② 良くない行動だけに絞ろう
子供の悪い行動を見て、ついつい頭に血が上ってしまうものです。
そのような場合に、行動だけではなくその子の人間性を否定するような言葉を言ってしまう事もあるでしょう。
例えば「なんて悪い子なの」「何をやらせてもダメね」などの言葉を発してしまう事はないですか?
更に、このような言葉から過去の記憶が蘇り、怒りへと発展していきます。
それがどんどんと感情の爆発に繋がっていくのです。
その場の良くなかった行動だけに絞って伝えましょう。
ポイント③ 叱るタイミングと場所は重要
良くない行動をした場合に、どのタイミングや場所で叱るのが良いのでしょうか?
実は年齢によって対応が違ってきます。
小さなお子さんの場合は出来る限り早いタイミングで叱る事が望まれます。
小さなお子さんの場合、記憶があいまいですので過去の事を叱られても本人は何のことだかわかっていない事も多々あるのです。
逆に、年齢が上がるにつれてタイミングよりも場所が重要になってきます。
叱る事は、自信や自尊心を傷つけることがないようにより良い方向に導く事ですから、あまり多くの人の目に付かないように叱るべきだと思います。
ポイント④ 怒ってしまったら素直に謝ろう
ここまでの記事を読んで頂いた方は、『怒る』と『叱る』の違いを分かって頂けたかと思います。
とは言っても頭ではわかっていてもいつの間にか怒ってしまっていることもありますよね。
正直に言って、私自身は全く怒らないのも問題だとは思っています(個人的見解です)。
しかしながら、怒る事は間違いの一つです。自分が間違ったことをしてしまった時には素直に謝るようにしましょう。
そして、本当に伝えたかった事を伝えてあげましょう。
「何が悪かったのか」「本当はどうするべきだったのか」を素直な気持ちで話してみましょう。
きっと、自分の気持ちはお子さんに届くはずですよ。
大人にも間違いはあるわよね。自分が素直に謝る姿を見せるのも大切な事の一つだよ。
正しい叱り方 まとめ
如何だったでしょうか。
今回は「怒る」と「叱る」の違いから、正しい叱り方のポイントと怒ってしまった時の対処法について紹介してみました。
日々子供達と接していても叱る事の難しさは痛感しています。
是非一つでも参考にして頂き、お子さんとのコミュニケーションに生かして頂けたら嬉しいです。
(コメントも頂けたら嬉しいです!)
▼ 叱るだけじゃなくてやる気も上手に引き出してね ▼
コメント
叱ると怒るの違いの記事を読ませていただいて、ついつい過去のことを持ち出して叱ってしまっていた自分に反省しました。
勉強になります。
おうまさん
コメントありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。