最近の育児では、「褒めて伸ばす」ことが主流になっています。このこと自体は間違っているとは思いませんし、私自身も実践していることです。
しかし、周りを見ていると「褒める」と「甘やかす」との違いをしっかりと認識できていないのではないかと思う親御さんも見受けられます。
褒めて伸ばす育児を進める上で、手放しに褒めることが「甘やかす」ことになっているのかもしれません。
もう一度しっかりと、「褒める」と「甘やかす」の違いを確認し、効果的な褒め育児を進めて欲しいと思います。
褒めると甘やかすの境目ってどこなのか良くわからないよね。
知らず知らずのうちに甘やかしている事もあるから、時々違いを再確認すると良いよ。
「褒める」と「甘やかす」の違いとは何か?
では、褒めると甘やかすのは何が違うのでしょうか?
一つずつ考えてみましょう。
褒めるとは良い部分を示してあげる事
「褒める」とは、その人の良い行動や素晴らしい部分を「素晴らしい」と示して伝えることです。
良いと感じる事を承認し、人間性そのものまでを評価してあげます。
子供は承認されると自信がつきます。
それが、もっと頑張ろう!と思うモチベーションに繋がっていきます。
ですから、褒めることで子供が伸びていくのです。
甘やかすのは良くない事を見ないフリをしている状態
一方、甘やかすとはどういう状態なのでしょうか?
甘やかしている状態は、良くない行動や行為を指摘せずに、「素晴らしい」と示し伝えることです。
その場では、和やかに終わるかもしれませんが、その子の将来ためになるとは思えません。
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良くない事の判断は人それぞれ
最近思うのは、様々な判断に対して基準は人それぞれ違うんだということです。
ですから、周りは「甘やかしてる」と思っていてもその親子にとっては「褒めている」のかもしれません。
その逆に、自分は「褒めている」と思っていても、周りは…
このような事に気付く事は実は非常に難しいです。なぜなら、皆自分が普通だと思っているからです。
あまり気にし過ぎは疲れてしまいますが、時々周りと自分とを見比べてみると良いと思いますよ。
良い/悪いの境目も人によって本当に違うって感じるよ。
これまで過ごしてきた環境によるのかもしれないけど、大きなズレは社会生活では妨げになる場合があるから注意したいよね。
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甘やかす事の弊害を知ろう
子供が善悪の判断を学ぶ機会を奪っている
生まれたばかりの赤ちゃんは何が良くて何が悪いのかわからないのが当たり前です。
そこから、少しずつ学んで成長してくのです。
子供が大人になっていく過程で、善悪の判断の基準などを学んでいきます。
甘やかしている場合は、親が悪い事を認識していながらそれを指摘しない場合もあります。
せっかく、善悪の判断するチャンスがあるのに甘やかす事で子供が学習するチャンスを奪っていることをしっかりと認識しましょう。
甘やかしていると他人からは良く見えない
善悪の判断は人それぞれのため、難しい所があるのですが、ママ友などから見ると甘やかしている姿は良いようには見えていません。
あまりにも程度が酷い場合には嫌われる原因の一つともなります。
このような雰囲気の中で過ごすのは、親子にとって本当に不幸です。
無理して周りに合わせる必要はありませんが、自分の立ち位置を見直す事は必要なんだと思います。
最終的に大変なのは子供自身
甘やかすことは、目の前の良くない事を見ないフリして褒めるのですから、その場は楽に収める事ができます。
しかしながら、やっぱりその歪は後々発生してくるのです。
少し怒られただけで簡単にキレてしまうなど直接的な問題や、上手に友達の輪に入れないなどの間接的な問題が出てきます。
こうなると誰が一番大変なのかは簡単に想像できますよね?
本当に子供の事を想うなら、やっぱり甘やかすのは害なんだと認識してね。
褒めて伸ばす事は絶対に必要 上手な褒め方とは?
あまり、「甘やかす」の怖さばかり伝えてしまうと、最も重要な「褒める」が出来なくなってしまいますね。
つぎは、上手な褒め方についてポイントを紹介していきます。
- 周りに聞こえる必要はないので声のボリュームは小さく
- 良かったところは出来るだけ具体的に示してあげよう
- 他人との比較で褒めてはダメ
褒めるという行動自体には、それほど難しいところはありませんね。
要はできるだけ具体的な行為について良かったことを示してあげれば良いのです。
「〇〇君より良かったよ」みたいに褒める人がいるんだけど、そういう褒め方はオススメしないよ。
さらに、上手に褒めることで自己肯定感を育てて自信につながっていきますよ!
▼ 褒められる回数を増やすのも有効だよ ▼
褒めて伸ばそう まとめ
今回は、「褒める」と「甘やかす」の違いについて再確認して、上手に褒めて伸ばすポイントを紹介してみました。
自分でも甘やかすとの境目がはっきりとはわからないのが正直なところですが、周りの反応や子供の反応なども参考にしながら調整しています。
子供は褒めた方が伸びます。これは間違いありません。
是非、褒めると甘やかすの違いを認識して頂き、子育てに生かして頂きたいと思います。
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